ブログの記事カテゴリにknow-howというのがあるのに、
何にもノウハウ的なことを書いてなかったので、
若干カテゴリずれはあるかもしれませんが、プルキンエ現象というのをご紹介します。
あまり聞き慣れていない言葉だと思います。
この現象は人の目の感度に関わる現象で、通常の明るさと真っ暗な闇夜などでは、
明るさに対する感度が変わり、明るく見える色も変わるというものです。

美術館携帯サイト アートインより
これを利用しているアーティスト作品が瀬戸内海の直島にある南寺です。
企画されたのが、アメリカ人のジェームズ・タレル氏。
backside of the moonと言います。
中に入ると真っ暗な部屋の中にベンチがあり、10分ほど座ってると壁に青いスクリーンのようなものが浮かんできます。
普段機能している錐体(すいたい)細胞と真っ暗な場所で機能する桿体(かんたい)細胞という2種類の細胞があり、それぞれの細胞で一番強く感じる色が変わってきます。
錐体細胞が機能している時には、赤〜黄緑色を強く感じ、桿体細胞の時には、青色を一番強く感じます。
一般道路にある道路標識にもブルーが多く使われているのにも、この効果があるからと言われています。
最近は駅の駐輪場や街路灯に青色の照明が使われたりしていますが、このプルキンエ現象による影響も考慮して使用されています。
sat